地元の災害を防ぐために

2024
05/10
弓場 翔太

こんにちは。フォレストワーカーのユンボと申します!宜しくお願いします!
私はまだ林業に携わってから2年も経っていません。まだまだ先輩方には追いつけず、山の中でヒーヒー言いながら仕事をしています。
そんな私が林業という仕事に興味を持ったのは、2014年に広島を襲った土砂災害です。

広島で起きたこと

広島で起きたこと

当時、広島を襲った土砂災害がどのようにして起こったかを調べたときに、山の手入れが行き届いていない今の林業の現状を知りました。

広島の山は元々海底の土が隆起して陸になったものであり、その過程で形成された花崗岩という岩で山は出来ています。この花崗岩が風化していくと、真砂土といってとても水を吸いやすい土となって、まだ風化していない花崗岩と真砂土の境目で土がずれて地滑りや土砂災害になるといったメカニズムがあります。

真砂土でも、木の根がしっかり張っていれば土砂災害のリスクは低くなるのですが、森林伐採で丸ハゲになった山をそのまま放置していると、伐採した木の根が腐り始めた時、土砂災害に繋がる可能性があります。皆伐した後、植林をして、植林した木の根がしっかり育つ前にも同様のリスクを負っています。

人の生活を豊かにするためには木はとても貴重な資源です。ですが木を植えて、木を伐り、皆さんの周りに活用されている木材になるまでの流れの中で、山へのダメージが多ければ多いほど、山の災害が起こるリスクが増えてしまうのです。

自伐道

自伐道

弊社で取り組んでいる自伐型林業では、まず、山に小さな道を入れて、山に生えている木を間引いて(間伐)いき、間引いた木を搬出していきます。間引くことにより、周りの木に光が多く入り、成長を促す事で今後の間伐した木の品質も上がりますし、なんといっても残った大きな木達が山を災害から守ってくれるといったメリットもあります。また、山に入れる道を小さくすることによって、道を作るために伐採する木を減らし、樹間を狭くすることによって、道の崩壊や風倒木を減らすことに繋がります。

まだまだ未熟な身ですが私は山を災害から守る木こりとして、この仕事に携わっていこうと思います!

それではまた!ユンボでした!