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自伐型林業
後世に繋ぐ山づくり
200年後を見据えた小規模林業。
弊社は200年先を見据えた山づくりを念頭に、自伐型林業を行っています。
自伐型林業とは、現在一般的に行われている短伐期皆伐施業とは反対に長伐期多間伐施業を行い、自然環境への影響を最小限に留めつつ、景観や災害に強い山に育てながら “ 山・森・水・動物・植物・人 “の調和を護っていく環境保全型林業です。
正しく整備されない山林
木は陽の光を求めて縦に伸び、横に枝葉を伸ばし光合成を行いながら成長していきます。
森の成長度合いに応じて正しく間伐等の森林整備がされていない森では、木と木との間隔が狭すぎる為枝葉を伸ばせず自分に合った養分を作るための光合成ができません。
その為我先に陽の光を取り込もうと縦に成長していきますが、横に成長しない為樹齢に関係なく長細い木となってしまいます。
また、高密度に枝葉が伸びていると陽の光は遮られてしまい暗い森になります。
暗い森では下層植生が生きられない為スカスカな森となるのです。
先程とは逆に間伐等で木をたくさん伐ると明るい森となり印象がよく見えます。
しかし、木を伐りすぎ木と木の間隔が適正以上に空いてしまうと下層植生が伸びすぎて入りづらい森となってしまい以後の作業の手間か増えてしまうという問題があります。
また、台風などの風害で折れやすくなってしまったり、土壌の保水量が低下してしまう為地滑りなどの土砂災害が起きやすくなってしまいます。
山林は暗すぎても明るすぎても良くありません。
程よく木と下層植生が共存していくバランスが重要なのです。
わたしたちの管理する山林では、小さな作業道を山に細かく入れ、人が入りやすい森を作ると共にこまめに間伐を行いながら残す木を育てていく事で未来に繋がる山林づくりを目指します。