造林保育
森を守る仕事を 魅力的な生業に。
山を手入れし、育てる。
そのために必要な作業が、造林・保育です。
木の苗を植えるための下準備となる「地拵え」から、山の環境保全と材の質を高めるための「間伐」まで、弊社が行っている造林・保育事業の一連の流れをご紹介します。
地拵え
伐採後、新たに苗木を植えるための場所を整理します。
残った枝葉や灌木を等高線に沿って集め、棚にします。
切り株等を低く伐ることで、下刈の時にキックバックを起こす可能性が減り、欠損木を減らすことができるなど、これからの作業の効率化につながります。
植付
地拵え後に苗木を植えていきます。
苗木が抜けないように深めに土を掘り、まっすぐ立つように植えて土を踏み固めます。
苗木の根を空気にさらすと直ちに乾燥が進んでしまうため、麻袋等に詰めて背負いながら植えていきます。
下刈
苗木の成長を妨げる雑草や雑木を刈ります。
植付け後、5~8年間、年に1~2回、7月~8月に行います。
除伐
除伐には、除伐1と除伐2の2種類があり、除伐1は下刈を終えた木を5年間ほど置いた後、新たに生えた雑草や雑木を刈払機で刈ります。
除伐2はそこからさらに年数を置き、ある程度の大きさになったところでチェーンソーを使用し発育不良や曲がった木を伐ります。
枝打
枝を落とすことで栄養を幹に集中させ。成長を促します。
枝の根元をまっすぐ丁寧に落とすことで節のない木となり、材としての価値が上がります。
枝を落とすことで日光が入り、木の成長を促します。
間伐
木が成長して混み合って来ると、日の光が入りにくくなり、十分な成長が出来なくなります。木の成長を促すため、枯れた木や曲がった木を間引きます。
間引いた時の日光の入り具合や、木と木の間のバランスを考えて行います。
あまりに間が空くと地盤が緩み、土砂の流出を招いてしまう可能性を考慮し、伐る木は慎重に選木します。
より良い材となる木を見極め、残します。
雪起こし
雪の重さによって倒れてしまった木を、麻縄等を使ってまっすぐに起こし、固定します。雪解け後に行います。