はじめまして!
(株)FORESTWORKERで自伐型林業事業部の責任者の草川です。
林業歴は15年、在籍して6年が経ちました。以前は地元の森林組合で保育の作業班で造林・保育の作業に従事しておりました。
それでは、私が責任者をさせていただいております自伐型林業事業部についてお話しさせていただきます。
山林管理と自伐型林業
現在、弊社では2箇所の山林で自伐型林業の現場が稼働しております。
1箇所は弊社の所有林で、弊社の所在地である広島県庄原市から車で15分くらいの比較的近い場所にあります。
2箇所目は山林所有者様からの管理委託林で、事務所から約50分程の距離で鳥取県との県境に面した庄原市西城町にあります。現在は2箇所目の管理委託林をメインに作業を行っております。
最近よく耳にするようになってきた自伐型林業という言葉ですが、実際の作業や仕組みについて少しお話ししたいと思います。
自伐型林業のカテゴリーには大きく分けて『自伐林業』と『自伐型林業』の2つの方法があります。
『自伐林業』は自分の所有林で自身が山林経営をするのが『自伐林業・自伐林家』で、『自伐型林業』は山林所有者(自伐林家)から山林の管理、作業の委託を受けて作業を実施するのが『自伐型林業』です。
弊社では現在、委託管理林での作業をメインで実施しています。
自伐林とプレッシャー
広島県での自伐型林業を取り巻く環境は厳しく、特に弊社の所在地である庄原市ではまだまだ林業の施行方法に偏りがあり、それに伴って自伐型林業林業でも使える交付金が無いのが現状です。
その為、弊社では他の自伐型林業を実施する方々と比べて活動量は少ないですが、年度毎に実施する作業やエリアを分けて実施しています。
現状では委託林約7ヘクタールの造林地に1200mの高密路網を施工し1割の間伐率の搬出間伐が完了した状況です。
もともと自伐林家として山林管理をされておられた方の山林ですので、以前の間伐でされた選木の状況も的確で我々が続けて作業させていただくのも緊張とプレッシャーの連続でした。
間伐の前に作業道の作設にあたって、私どもの師匠であります奈良県吉野の清光林業で管理職の任に就きながら作業道を掘り続けておられた野村正夫先生に線形の取り方から施工方法まで手取り足取りご指導いただき、おかげさまで、台風や警報級の大雨が降っても崩れることなく、3tダンプで安全に運材ができる作業道を作設することができました。
今後は弊社所有林での作業道の作設を実施しながら、現在委託の契約をさせていただいております山林所有者様の別の山林での新たな作業の実施に向けての計画も進行中で我々も今後が非常に楽しみです。
これからのFORESTWORKER
山林での作業に活用出来る現場の交付金の活用に向けた動きとして、今年度から森林経営計画の策定にも力を注いでいきたいと考えています。
また、自伐型林業のような小規模で行う林業をやり易い環境を作ることで、地域の山林所有者が自ら実施する『自伐林家』も増やしていければとも思っています。
弊社が地域で林業をやってみたいと思う方々と林業とをつなげるハブになる為に、技術の指導等含め林業に関するいろいろな事をサポート出来るよう取り組んでいきたいと思います。
最後に、
『地域に必要な人材! 山林に必要な人材!』
を目指して我々全員で力を合わせて頑張って参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。